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他の社員の給与をネタに給与交渉してくる社員を黙らせるさせる方法

  • 執筆者の写真: 代表
    代表
  • 2024年8月29日
  • 読了時間: 2分


「ある社員が他の社員の給料をダシに、給与交渉をしてきた」


人事部門に限らず、マネージャなど管理職は、こういった事案に悩まされることがあるのではないだろうか。最近も、とある経営者の方が社内でこの事案に見舞われていた。


この事案は、どの業界・どの会社でも比較的よくあるのではなかろうか。

社員のスキルや価値と支払われる給与は、必ずしも対称ではない。組織の中で完全な平等を実現するのは難しいのが普通だと思う。


平等が難しいのは、転職市場全体のタイミングであったり会社の事業フェーズのタイミングであったりで、相場が変わるからである。

もちろん会社側でも社員が納得しやすいよう平等性を担保するよう努力する義務はあれど、それを約束することはできないだろう。そういうものである。


そういった背景があるため、この給与交渉をしてきた社員のように「Aさんより僕の方が仕事ができるのに、Aさんの方が給料が高いなんて納得できない!」というケースは起きるし、その社員の気持ちも勿論理解はできる。

だから、そういう交渉が発生したときにマネージャーは切り返しに困るのだ。



さて、この話を、別の管理職経験豊富な知り合いにも話してみた。

すると、彼が教えてくれた対処法がとても参考になりすぎたので文章に残しておく。



「お前がその金額で売ったんでしょ?」というキラーワード。

彼が言ったのは、


「転職する際には自分自身の価格を自分で交渉することになる。入社しているということは、自分の価格付けに納得して入社したはずだ。それにも関わらず入社した後になってその妥結をひっくり返すというのは、社員と安全で有利な立場を得た後で態度を変えたことになる。それは卑怯ではないか」


というものだった。めちゃくちゃ筋が通っている。さらに彼はこう付け加える。


「比較に使われた別の社員は、転職の際にその金額提示で勝負して交渉に勝ったんだから、そいつが勝ち得たものだ。転職の給与交渉の際に日和って安売りしておいて、入社してから"やっぱりおかしい”というのは因縁に近いものである。そんなものは車でも家でもそんなクレームは通らないじゃない」

「お前をその金額で売ったのは、他でもないお前自身だよ。甘えるな。」



こう言うと、相手は「ぐぬぬ」となって納得せざるを得ないのだそうだ。


私が知る限り、これ以上のこのケースにおける模範解答例を聞いたことがない。

困っている管理職はぜひ使ってほしい。

 
 
 

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